2008年7月17日木曜日

実社会の「work」をSecond Lifeにトランスレートする

今回の課題で、私はセカンドライフの
一見ウィークポイントとも取れる
「同時・同場所でないと出会えない」という特徴
を生かしたi-workを考えようと思い、
行き着いた先が、“ホスト・ホステス”でした…
といっても、お酒を提供することは考えておらず、
会話を楽しむための場所、という意味の職業と考えます。
ちょっと単純すぎたかもしれませんが、
i-workとして充分なりたつのではと思い、
論じさせていただきます。(もちろん行ったことなんか無いですが…)

まず何より、先ほど挙げた同時性を最大限に生かしているからです。
その瞬間でなければ成立しない“会話”を商売にするということ。
それは、1対1のやりとりであり、1人1人違います。
それはいくらでも生産できる同一のものよりも価値があり、
また、何度でも同じ人物に買っていただけるサービスです。
場所と人員が確保されれば、半永久的に続けていけるというのも
長所じゃないでしょうか。
しかもセカンドライフは18歳未満の利用は禁止されており、
バーチャル世界とはいえ、
受け取られ方によっては規制されてしまいそうなi-workですが
子供たちが客となることはありません。
しかし反対に、年齢を偽っている人を
見た目では判断できない状態になってしまいます。
それは、セカンドライフ全体の問題かもしれないですが、
実際には今回私の考えるi-workには、現実世界(歓楽街など)のように
危険であったり、年齢を制限しなくてはならないような要素はありません。
なので、そのような場合でも特に問題は起こらないと考えます。

それは、チャットと何が違うんだ。
と思う人がいるかもしれません。
私も思いました。
しかし、このセカンドライフはなによりバーチャルリアリティの世界です。
人にCGであろうとも形が存在します。
ただただ、文章が羅列されるチャットとは温かみとかリアリティといったところで
差がつけられるんじゃないでしょうか。
ボディランゲージすら可能なこの世界での会話は
より実世界のものに近く、けれどもいくつかのわずらわしいものから開放されていて
都合のいいツールと化しているということを利用し、サービスにするのです。

そもそもそんなサービスを、お金を払って利用する人間がいるのか。
確かに、本当の顔が見えないからか
実世界よりもみんなオープンに関わりあう空間です。
しかし、どこの誰か知らない人と知り合いになったり
人間関係を気付くことに抵抗がありながら、
自分の話を誰かに聞いてほしいと言う欲求を持つ人はたくさんいます。
さらに、必ずここに行けば男女のホストがいて
自分の話を真剣に聞いてくれる、という場所の存在と言うのは
セカンドライフを盛り立てる力があるのではないかと考えます。

具体的なサービスの提案
サービス料は時間・指名課金制。
建物の内部にいくつもの個室があり、プライベートな話もできる。
ホスト・ホステス役の従業員が個人に1から複数ついて会話をする。
要望があれば、セカンドライフ内の食べ物や飲み物も提供する。
暴言・迷惑行為のあった客は出入り禁止となる。
時間帯は昼夜問わないが、プレイヤーの多そうな深夜は必ず営業する。

というものです。
現実世界のように、従業員は若くて外見がいい必要もなく、
また、恋愛感情を利用したサービスにするつもりもありません。
何か行き詰ったときに、男性が男性にアドバイスを求められるような
そんな空間になればいいなと思います。




余談ですが、
このi-workを考えていくうちに、塾のような場所にも応用できるんじゃないかと考えつきました。
英会話とか。学習塾とか。セカンドライフ自体のガイドとか。
離れているけれど同時性のあるこのセカンドライフなら
リアルタイムで時間を決めて、質問も即座にできる。
どこかに集まる必要もなく、相手のリアクションが見える。
確か声も聞けたと思うので、発音を聞いたり、会話したりするのも楽なのではないでしょうか。

最後になりましたが、
前期のネットワークの授業は全てが新しい体験でした。
自分ひとりではやらなかったであろうツールをたくさん使えていい勉強になりました。
ありがとうございました。

最終課題、
私の考えるi-workは、デジタルでのコミュニケーションという形に落ち着きました。

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